★2015.7.25    流浪 〜 もう一度だけ高くjumpするよ〜


  17歳の誕生日に独りでバックパック抱えて旅に出て以来、僕はずっと旅をしているカンジだ。
  僕は自身に問う、いったいお前は何者で何処へ向かっているのだ、と。否、答えははじめからわかっていた、ただこの世界の現実とのギャップを埋められずにい るだけなのだ。
  1度でも旅に出たヒトはおわかりになるだろうが、旅なんてちっとも楽しくない。情報収集必至だし覚悟もいる想像力も判断力もいるし何より行動し続ける。余 程お金をかけたリョコウでない限りほぼサヴァイヴァルだ。泥臭く汚くボロボロで流浪の民なんてただの浮浪者だ。周りもさぞ迷惑なコトだろう。
  でも、僕は旅を続けている。

  僕の タチイチは、極力小さな国家(政府,行政)があってそれを補完できる大きな社会が在るのが好ましいと思っていて、そのためのインセンティヴと して、道州制、ベーシックインカム、ビットコイン、クラウドファウンディングなどを支持している自称"ほぼリベ"であるコトは以前述べた。
  我々のような流浪人は、国からも金融機関からも企業からもお家からも何の恩恵もない、そういう利権とは縁遠い輩が再チャレンジなどあり得ない。今回、僕は 前店舗の借り入れを6割残しての移転を敢行した。これはあまり褒められるべきではない、博打だ。40件ほど金融機関を廻ったがほぼ酷い扱いを さ れた。再チャレンジは認めないらしい。僕は高利なトコから借りてとりあえず工事をはじめた。最後の手段でクラウドファウンディングで恥ずかし ながら支援をお願いした。前店 舗の解体費用100万円がどうしても捻出できなかったからだ。クラウドファウンディングが失敗したら後輩に店を譲るつもりで動いていた。なので、移転をみ なさんにいわずに移った。
  今だに解体費用全額は捻出できていない。でもクラウドファウンディングの支援者の方々のお気持ちがとても救いになり 僕はココで頑張るコトに決めた。強行突破だ。社会が再チャレンジを許さなくとも僕はチャレンジし続ける(東芝の粉飾"チャレンジ"とは違う よ)、結局、僕は自由な流浪の旅人でしかないのだ。

  さて、今回のお店の名は、「バー 流浪 アウトロー」で、そのままの意味ですが、アルファベットは 「bar luluraw outlaws'71」で、発音の問題もあったので「流浪」を僕のキライな造語(当て字)にした。「lulu」は、私的なカンジで「素敵な」 という意、「raw」は、未熟なカンジで「そのまま」という意、で、合わせて「luluraw」で、魅力ある未成熟なカンジで、まだまだこれ からだという憶いで名付けた。まぁこの年でもうさほど伸び代があるワケがないコトも承知しているしやるコトも変わらないんだけども、もう少し 抗ってみたいのです。

  今回の店に以前のような「バー文化の継承」とか社会へアプローチするような大義はない。勿論、自身の内にはいつも大義は秘めてはいるが、もう誰にも何も求 めな い。自分が今ココを生きるためにバーを創る。バーが衰退産業であるコトは自明だがもうそんなのどうでもいい。
  僕は大きいハッピーをつくろうと生きてきた。でも、僕の性格じゃなかなか賛同者は募れない、ならば、小さいハッピーをいっぱい集めておっきいハッピーにす ればいい。そういうカンジだ。とりあえず、今ココ、とりあえず、身近なトコ、とりあえず、毎日たのしくやれればいい、と今は思っている。
 
  今回の店は、3店舗目にして1番低予算だったがくだらんデザイナーがいなかったので1番自分の思い通りのカタチになった。これで予算があれば完璧だったの にと悔いるが、妥協しながら在るモンを工夫する作業もたのしかった。親友たちと後輩たちと支援者のおかげで復活できた。
  今回の店は、スケルトンで店舗を内覧した時から「ブロードウェイの劇場」みたいにしようと決めていた。1店舗目がNYのトライベッカとかノリータとか SOHOにある中から見えるが外から見えにくい小売店みたいなイメージ(15年前はそういうバーはなかった)だったから、もう一度NYCに 戻ってみた。僕の原点はエンターテインメントにあり、NYCにある。
  僕は再び孤独な表現者になる。

  僕はいろんなヒトたちに迷惑かけて生きてきた。特に家族にはホント申し訳なく思っている。それから僕の周りにいるヒトたちにも、エラそうなコトばっか言っ てる割になんも実績残せてないコトを恥じている。
  再々チャレンジさせていただいたのでこれから少しづつ恩返ししていかねばと考えています。

  僕が今回学んだのはやはり、「行動」しなければ何も生まれない、というコト。そして、何もしないで言い訳しながら生きてるヤツらと一緒にいるほど無駄な時 間はない、といコト。そんなのたのしくないもんね。緩く生きるライフスタイルのヤツと一緒にいてもタイクツなだけ。
  いつもいうように、たくさん生きた情報を集め、自身の哲学(タチイチ)を元に考えに考えてリテラシーをもって精査し、そこから選択肢を増やし、覚悟を決め て自己決定し、行動する。このプロセス踏めないヤツは糞である。
  失敗したっていいとは経験上立場上けしていえないが、失敗を恐れて行動しないで言い訳したり後悔するヒトはハッピーじゃない、というコトは確か。なので、 まずは小さな1歩を。
  まぁ、こんなでっかい借金背負ってまだリスクのあるバーなんてやるヤツがいるんだからアンタの怖がってる1歩なんてたいしたコトねぇゼ、って言いたい。

 
waltzing matilda, life is very short.       (マチルダと旅に 出よう、人生は短い)のである。
 
  さて、今回もお付き合いくださりありがとうございます。
  今回のアウトローは、低予算B級冒険活劇映画のようです。
  僕の人生としては第6章、アウトローとしては第3幕のはじまりです。
  笑って踊って転んで泣いて怒って悲しんで跳ねて飛んでそしてまた笑って酒でも呑みましょう。

  さて、はじめましょうか、愛しい大人たちとともに..........



  第3幕のはじまりです



bar luluraw outlaws'71
バー 流浪 アウトロー

july 2015

 
 
 
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