すきな酒5選 結果
★2004.6.17 すきな酒5選の評
「酒の呑めねぇ奴ぁ大人じゃぁねぇ!」なんていうつもりはサラサラございませんが、お酒を呑まない人生なんて退屈だったろうなぁ、なん
て思う。ご病気や体質で飲めない方には申し訳ないんだけれど、お酒ってこんな世知辛い世の中に住む現代人には必要不可欠なモノだよね。歴
史的にも古代文明の時代からあるワケだから現代人に限ったことではない。タバコは百害あって一利なしといわれるけど酒は百薬の長といわれ
るし、実際ほとんどのお酒は元来薬用として発展してきた。そして、今ではお酒を嗜好品
として楽しむ行為がバーという文化を産み出した。嗜好品だからこそ好みがあるし楽しめる。
そんな今回の5選は、同じお酒でもいろいろな飲み方があるし実に皆さんお酒を楽しんでおられるなと流石に驚いた。だからこそバーテンダーってのは
がんばってうまいお酒を作らないといけないワケなんですよね。おかげさまで「アウトローの〜」という回答が多かったのは嬉しかった。とりわけコア
ントロリッキーは僕の自信作だったし評価いただいたのは冥利に尽きます。これで心置きなく値上げできる.....フフフ......
僕はオリジナルカクテルをあまり好まない。何万ものカクテルが何十年も続いてるのだから完成されてるし、既存のもので十分間に合うと考えるから
だ。気に入ったカクテルはいつでもどこのお店でも呑んで欲しい。だからこそ僕は既存のものをいかに他店よりおいしく作るかに精進したいと思ってお
るのですよ。僕はそれだけ1杯に愛情を注いでいるのですな。というワケで今回僕の5選は発表しません。僕は伝道師なので敢えて選ぶと誤解が生ずる
のでやめときます。
昔、空港のラウンジでグレンファークラスというスコッチウィスキーをひとりで呑んでたら隣の初老の紳士が(彼はwaspで南部なまりだった)、マ
ルガリータ(たいがい海外のミャルガルィータは恐ろしくまずい)を片手にグレンファークラスのすばらしさを語ってくれたことがあった。結局、2人
でラウンジの数少ないシングルモルトを4杯づつ呑んでフラフラでボーディングした。今になって僕はこう思う。お酒は万国共通の趣味になりうるし、
あの時僕がグレンファークラスなんぞ呑んでなかったらアメリカ人に珍しいスコッチ好きの彼と酒の話で盛り上がることはなかったろう。酒っ
てすばらしい!
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