山本裕之のコラム 2008.11.14
★2008.11.14 we're
gonna win
バラクオバマ氏のシカゴの大統領選勝利演説は本当に感動した。
自分が歴史の中にいるコトを実感した。
いまだマイノリティの黒人たちが一歩一歩闘ってきた偉大なる成果である。日本で利権にしがみついてきたマイノリティのトップたちは何を感じたであ
ろう、是 非立ち上がって欲しいものだ、カネでは歴史は変わらない。
僕の個人見解としては、この世界経済の不安定期にリベラルな大統領が誕生し米民主党が力を強固にするのはあまり喜べない。
日本も実は歴代米民主党時代は酷くプレッシャーをかけられ国益を失ってきたのだ。現在日本は世界で唯一体力に余裕があるのだから、今こそモノを国
内で生産 し、農業を会社形態化し復活させ、内需を拡大して
体力を蓄え てもう一 度失った存在感を世界に知らしめる絶好の機会である。
にもかかわらず日本の政治家は稚拙で利己的でこんな時ですら世界の時流に乗れない。
★2008.2.22
go
go happy dayでも述べたが、世襲議員や利権だらけの議会制民主主義の日本で2大政党制なんて意味がない。小さな党の連立で数年
に一度選挙して民意を問うのが日本人的だ と思う。議会制民主主義も政党政治すら実は国民性には合ってないかも。
官僚に緊張感を持たせるにも政権交代は大賛成だ、自民党政権は長過ぎた、しかし、マスコミが煽るほど民主党は政権を任せられる党ではない(特に
トップ5は
酷い.......マスコミは何してんんだ?!えっ応援してんのか?)、自民党の方が政策に長けた人物が多い、どちらにしても選挙選挙で本末転倒
だ、もう 一度 政党再編できないもんかな.......。共産党の政策は非
現実的でもう時代遅れだ。日本は社会民主主義的国家なのに社民党には社会党の残党しかいないから名ばかりで本質がなくガキの使いにもならない。公
明党は政 教分
離の大原則を無視し税優遇されている宗教団体がバックアップしていて僕らの血税が回り回って彼らの政治活動に利用されている、そこをおかしいと思
わない のが今時の若いコ的ひとリよがりな、彼らの政治センスのなさだ。
僕は陰謀説は大嫌いなのだが、暴力団がいまだに政治や企業の影にいてほとんど報道されてない、宗教団体が支持する党が与党である、そんな国がグ
ローバルな 現代社会でなかなか成長
しないのは必然だ、政治もマスコミも稚拙すぎる、今こそハッピーになるチャンスなのに.......である。みんな "ザ・ホワイトハウス"
でも観て少し勉強した方がいいね。
余談ながら自慢ながら、先日とある経済学者の先生からお誉めいただいた。僕はよく経済のコトを理解しているそうだ、ははは、まぁなんで誉められた
かってい
うと先生に上がりそうな株の銘柄をお教えしたら見事儲からはったからなのだが、なぜなら僕はいつも言っているように活きた情報を大事にしているか
らであ
る。バーというのは有り難いコトにプロのヴィヴィットな話を聞くコトができる場所だ、ここにいると世の中の動向がよくわかる。昨年の春頃まではま
だうさん 臭いマルチ商法系のヒトや不動産関連のヒトたちがいっぱいいたが見事に今はいない。
最近のカンジでいくと、株はもう買い時は過ぎた、まだ上がるけどリスクが多い、不動産はこれからが買い時、今持っている物件を売ってでも買えるヒ
トは買え
ばいい、昨年までは不動産業は大分抜いてたカンジだからマンションなんて数百万単位で下がるだろうね、大阪は不景気なのにマンション建てすぎた
ね、人口も
減ってるのに値段が上がってたのはどう考えたもおかしいでしょ。僕は投資するほど資産もないし、基本的には金融を信じてないからやらないが、バー
にいると
結構相場がわかるものである、バーを消費しているヒトにはそんな僕の言ってるコトなんて信じられないであろう。活きた情報はバーで聞けって!
因みに僕は競馬以外の博打はやらない、でも競馬ももう21シーズン目なので思いが強すぎて勝てないのでなるべく買わないし、昔は数ヶ月パチンコで
飯喰って
た時期もあったけど毎日行かないと勝てないのでやらない、っていうかやれない、毎日決まった時間に席に着けるならちゃんとした仕事できるじゃ
ん。..........................まぁバー経営が一番のギャンブルだわ。
こんな堅くて長いコラム書いたらまた嫌がられるんだろうなぁ.......前回、9年目の所信表明のつもりで書いたら、アウトローが経営不振で大
変だと言 う噂が
流れたらしく一部の方にご迷惑おかけしたようで、すんませんでした。以前のアウトローを気に入ってくれてた方々へ、来てくれないならヒマんなっ
ちゃうから
ちょっとやり方変えちゃったよってエクスキューズと、みんな勝手に壊れちゃってもう壊すモンなくなったからのんびりええ加減でやっていきます、っ
て書いた
つもりが、大変だから助けて、に意味が変わっちゃうんだから文章は難しい。なんか書き方があの落語家の娘みたいだったかなぁ........どう
もすいま せーん。
アウトローは僕ではない。
僕が、こんなカッコいいオンナがカウンターの片隅に座ってて欲しいな、そのオンナはこんなカンジが好きだろうな、なんて考えながらやってきて今の
このカタ
チがある。アウトローはそのオンナそのものだったのかも知れない。だから今そのオンナとも倦怠期に差し掛かり少し刺激を与えようとしているワケ
さ。
さて本題、最近のヒトたち(特に男性諸君、それとマスコミ)は僕も含めてしゃべりすぎだ。しゃべりすぎってのは会話が長いと言う意味ではなくコト
バが多 いってコトです。コミュニケーションを大事になんて言っといて矛盾してるとお思いでしょうが誤解なきようお願いします。
一番気になるのは何か主張する時に、オレはできてないんやけどこうすべき、とか、オレが間違ってんのはわかってるけどこう思う、など、まず言い
訳、自己弁 護、自己防 衛から入る若いコが多いコト。
お前は出来てないやん、ってツっこまれればいいし関西的だがコミュニケーションとれてお互いさらけ出せていいと思うのだが、先にそんな風に言われ
れ ば、ふーん そうやなぁ、でしんみり話が終わってしまう。傷つけらたくないんやね。
まぁ、たいがいその手の話はそのヒトの中で完結してしまってて会話としてはつまらない、愚痴や他を攻撃するコトでしかプライドを打ち出せないクセ
に自己顕 示欲は強いタイプのヒトに多くたいがいは本質的な仕事ができないヒトだ。
特に政治家なんかはいらんコト言わんかったらいいのにね。ま、
男はだ まっ て仕事しろ、っつうの。((三ツ矢3+日高3)2=?!の日高風)
弊店のご意見番(僕は認めてないが勝手にご意見番)の某AD氏が、最近、広告もインフォメーションばかりだ、と嘆いておられた。カロリー○%カッ
トとか広 告 に説明が多いらしい。
確かに、ウィスキーが注がれたオンザロックのグラスの写真をみると説明なんてなくてウィスキーが飲みたくなるし、高倉健が持っているビールは
無口な健さんが何も言ってくれなくてもそれをみただけでそのビールを飲まなきゃ男じゃないってこっちが思ってしまう。イメージがそこにある、そし
て、僕ら は何も書 かれていなくても想像するのだ。結局うるさいインフォメーションは、企業の言い訳、自己弁護、自己防衛だ。消費者 は馬鹿 じゃない、っつうの。
あとコトバが多いのは、飲食店のメニュウか。
○○産の○○、とか、○○の○○風○○の○○添え○○ソースで、とか、当店は○○をがんばってます的な標語とか、メンドくさ。
食品の表示や様々な説明書きもうるさい。しかしそれは訴訟への防衛対策でもあり、その原因のひとつには馬鹿ではないがずる賢いカネを目当てにする
消費者の モラルの低下もあるのだろう、何にせよ信頼関係が築けていない、 アナウンスばかりでコミュニケーションになっていないのだ。
ワイン通の方々の蘊蓄や表現 語彙
もハッキリ言ってウザい。ソムリエのうっとおしい接客も嫌だが.......野菜ソムリエってそもそも何だ、そんならば僕はとりわけヒトソムリエ
だわ。スピリチュアルカウンセラー風 豚の角煮か、っつうの。
さて僕が最もコトバの多さが気になるのは、スポーツである。
マスメディアの過剰演出やアナウンサーのいらない情報の多さには辟易する。少子化や多様化でスポーツ人気は下降する時代である。なのでマイナーな
チームや
スポーツは人気、視聴率を得る為に演出しなければならないのもわかる。事実、元北海道日本ハムファイターズ新庄剛志選手はあの過剰な演出で賛否両
論あれ北
海道に野球を定着させたコトに違いはない。その一方で、バッファローズの広報が某地方テレビ局編成部に中継枠を要請したらサスペンスの再放送を購
入する方 がコストが安いし数字がとれると言われたそうだ。演出は両刃の剣だ。ビジネスなのでそれもまた仕方ない。
僕が言いたいのは制作者側が自分たちのロジックをオーディエンスに押しつけ過ぎいて気持ち悪いというコトだ。確かに我々は美談が好きだ、感動が好
きだ。し かし、先に過度な情報をみせられ、その固定観念でゲームを観てし
まう、それ は結局演 出に感動しているのだ。
僕は、NPBのタイガースの試合をほぼ全144試合TV観戦もしくはラジオ視聴している。ほぼ毎日なので演出も程よいからスポーツとしてやはり応
援しやす い環境が日本の野球にはある、だから今未だに人気があるのだろう、特にサンテレビの中継は素晴らしい。
淡々としてても優勝争いとの時期になるとあれよあれよで盛り上がるし演出なんてしなくても十分試合で興奮し翌日のスポーツ新聞など読んで感動して
泣くコト もある。
本来のスポーツは理屈じゃない、観客がどれだけ入り込める内容かだ。美談や選手個々の背景なんかは試合の後で知れればいいのだ、その方が2度楽し
めるじゃ ないか。
ラジオは沈黙が許されないので情報過多になるのは仕方ない、ラジオははしゃがないでくれればそれでいい。困るのはテレビだ。野球に限らずテレビは
情報がう
るさい、アナウンサーのテンションが高すぎる、タレントを呼んで下らない話をする、特にキー局制作は野球に限らず格闘技に至るまでヒドすぎる。僕
はジャイ アンツファンに同情する、ジャ
イアンツファンにサンテレビはない。他チームから4番バッターを集めてホームランで得点し祭り騒ぎするしか数字が出ないという球団とキー局のエゴ
をファン が押しつ けられている。
2008年の日本シリーズを観ればわかる、野球をしていたのはライオンズのチーム全員である。原監督はゲームプランのカケラもなくただ熱いいいヤ
ツだった (熱さとロ
ジックを兼ね備えたサンゴリアスの清宮監督の方がまだマシかな.......ラグビーもコトバ先行やけど..........)。
そろそろ数字とカネでスポーツを縛るのははやめないといけない。WBCの監督もなぜ星野、原なのか?
実績のある野村、渡辺、落合ではなぜだめなのか?
答えは前者は数字がとれてカネを集められる人だからだ。後者ではとてもじゃないが多額の経費分を集められない。
そう言うロジックがまかり通り、ファンや選手にまで波及して結局スポーツの本質を失われていっているのだ。
五輪が良い例だ。今年の五輪で感動したのは純粋にプレイしたソフトボールや水泳や体操で、演出が過ぎた野球やサッカーやバレーボールや柔道やマラ
ソンは興 ざめだっ た。
星野ジャパンは下馬評でメダルは難しいとわかっていたのに、金しかない、あとは精神力だ、情熱だ、と鼓舞した。優勝以外は
意味がない、になってしまってプレッシャーに弱い日本人は実力も出せずじまいだ、試合を観る限りベンチは誰もコミュニケーションをとれていなかっ
た、我々
ファンに最後までコトバばかりでホンモノの情熱は見えなかった、可能性のあるチームだったし素晴らしい指揮官なのに残念だ。コトバが先行しすぎ
た。僕も
チームスポーツをしていたがホントに上に上がっていく時はコトバなんて必要なくあれよあれよと言う間に勝っている、王ジャパンはそんなカンジだっ
た。
反町ジャパンも、負けられない闘いがそこ にあるなどとみんなが持ち上げた。ある若き選手は颯爽とインタビューに格好良く応
えていたにもかかわらずその若者は試合中疲れ始めると平気でベンチに自ら交代を嘆願し、決勝リーグに進めないと知ると急に "故障"
離脱してしまう(その直後のJリーグの試合には果敢に走る彼の姿があった)。 彼は日の丸の重みをソフト ボールの上野投手から学ぶべきだった。
僕は思う、五輪にプロ選手はいらない、五輪は他の世界大会と
は少し主 旨が違う、同じようなプレイしないで欲しい、だからただただ国のため闘って欲しい、結果金メダルなら最高だがメダル
がなくとも 魅せて欲し い。
プロ化がスポーツの技術や実力や仕組みの
進化を促進させているのは間違いない、Jリーグ発足以降急激に日本のスキルが世界レベルまで躍進した、水泳競技の水着も技術はもっと以前からあっ
たのに進 化が遅れたのはプロがほとんどいないからであろう(タイムが1秒縮むって!)。しかし結果がカネや未来
の評価に繋がるプロはオリンピックの本質ではない。
良きにつけ悪しきにつけコトバや熱さは、ファンなどヒトを魅了するエンターテイメントの一部として用いられてしまう。
時にコトバも熱さも重要だ、ビジネスではどんな事務職でも必要だろうし、恋愛に於いてはよほどのコトがない限り必須事項だろうし、スポーツで言う
ならマ イ ナースポーツやマイナーチームの人気向上など、政治なら小泉
や橋下のような(賛否はあるが)巻き込みの方法論もあろう、yes,we can. など最たるものだ。
ただ、コトバは多すぎれば多すぎるほど軽くなる、
このコラム を含め僕 がいい例である...........いいコト言ってんのに なぁ.............。
重要だがあまり多すぎると熱くなりすぎて本質を見失う。特に我々ダラダラ生きてる庶民はだ。
言い訳、自己弁護、自己防衛、自分の過去の話、虚栄などまるで出来の悪い自伝を読まされているカンジだ。
よくしゃべっているけど、誰もアナタの全てを知り
たいなんて思っていない。
それにヒトは知らない部分が多いほど奥行きがでて魅力的でカッコいいと思いますよ、そのかわり陰で多大なる努力は惜しんだらあきまへん
けんどな。
有言不実行は情けない、有言実行もそんなにたくさんいら
ん、無言実 行でいい。just do it.........................we're gonna win で
ある。
バラクオバマ次期大統領もあれだけしゃべった分これからが大変だ、アメリカ人はようしゃべる熱いヒト好っきゃもんなぁ........
というワケで、しゃべりすぎるオトコたちが急増している話題をお送りしました。
中堅クラスの男性諸君、本質だけちゃんと伝えて粋でカッコいいオトコになりましょう。
セレッソの森島寛晃選手も引退を表明しその他沢山の僕と同年代のアスリートたちが新しい人生をお迎えになる、まだプレイしているヒトたちも含めて
彼らの熱
い気持ちに敬意を表してまたその下の世代への問題提起のつもりで今回のコラムを書きました。若い世代も石川遼選手や香川真司選手や錦織圭選手やル
イスハミ ルトンや セバスチャンベッテルなど頼もしい人材がで てきている
が、彼らがこのしゃべり過ぎのショーアップし過ぎの社会に流されずに歴史を創ってくれるコトを切に願うのみです。
yes, U
can.
最後に、この数ヶ月でたくさん僕の知人がこの世を去った、ご冥福をお祈りします。
彼らの為にもこれからも安もんの漫才師はしゃべり続けます.............ええコト言うてるんやけどなぁ.........今日もしゃ
べりすぎ た なぁ.............
2008.11.15 加筆